シマスズメノヒエ(イネ科スズメノヒエ属)

職場の研究室の裏庭(ただの草地!?)に穂の形がちょっとグロいシマスズメノヒエを発見しました。
今の時期が出初めだと思います。




(シマスズメノヒエの群生:丈は60cmくらい。研究室裏は草ボーボー・・・)





(シマスズメノヒエの穂:独特の形、そして穂の中央には紫色のライン)

  • 和名     シマスズメノヒエ(別名 ダリスグラス)
  • 学名     Paspalum dilatatum(イネ科シマスズメノヒエ属)
  • 開花時期   6-10月
  • 自生場所   全国の道端、空き地など
  • 丈      40−80cm
  • 類似種    スズメノヒエ、キシュウスズメノヒエ、アメリカスズメノヒエ、タイスズメノヒエなど    
  • メモ     北アメリカ原産。牧草として輸入し、戦後、急速に野生化。太平洋側の暖地に特に多い。

スズメノヒエ属は世界の熱帯から暖帯を中心に約200種を含むイネ科の中では大きな属です。
日本においても類似種が結構たくさんあります。




アメリカスズメノヒエは花序の形が特徴的で二又か三又になるし(写真リンクはこちら)



タチスズメノヒエは花茎の枝が10−20本もあるので、違うな(写真リンク1その2




私が特にまよった3種の特徴を表にしてみました。

名前 穂の形 葯と柱頭の色 穂の付け根の毛 葉の裏の毛
シマスズメノヒエ とがる 両方黒紫色 長い軟毛が生える 無毛
スズメノヒエ 丸い 葯=黄色、柱頭=黒紫 なし 軟毛が密生
キシュウスズメノヒエ さらにとがる 両方黒紫色 なし

(今回採集してきたものは穂の付け根には長い毛があり)






(葯と柱頭の両方が紫色:柱頭はフワフワの毛のようなものが生えている方)






以上のようなわかり易いヒントと穂の形からしてもシマスズメノヒエに間違いないかなという感じでした。
今回採集した他にも類似種を見つけたら、徐々に記事にしていけたらいいなぁ。とにかく、穂が結構面白い形なので私としてはツボな属です。





このシマスズメノヒエ(ダリスグラス)は牧草としても有名みたいです。
てことは、美味しいのでしょうね。


プク&モリの試食タイムです。

(すごい人気です。しかし、この穂の色合いといい質感といい・・・ちょっとグロいかも)


(穂からは黒紫色の葯やら柱頭やらがはみ出ていますが、まったく気にしない2匹。この見た目、平気なんだ・・・!?)


(穂をすごい勢いで折り食べするモリさん。そんなにおいしいんだ?)


(テンション上がりまくりで、動きがおかしいプクさん。それは喜びの踊り!?)


(太めの茎だって取り合いになるくらい好きみたいです)




モリ:「美味し〜い。これ大好き!」


というわけで、
シマスズメノヒエのプク&モリ評価
★★★★★(5点満点)

久しぶりに出ました5点満点!!

とても好きみたいで、ものすごい速さで茎まで完食しました。
今度また採ってきてあげるからね。

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