バリ三日目

バリは雨季まっさかりというので、毎日雨で外に出られないかと心配しておりましたが、これまで夜中くらいしか雨は降っておらず日中は晴天です。
本日も朝からいい天気。

今日はウブド村で一番大きいスーパーマーケットに行って、市場価格調査をすることに。
ホテルのフロントで一番大きいスーパーはどこかとたずねると、ホテルから2kmちょっと先にある「Delta Dewata(デルタ デワタ)」という店だと教えてくれた。

30℃を越す炎天下の中を2km以上歩くのはきついだろうと思い、ホテルのフロントで

sayuri:「タクシーでそこのスーパーまでいくと、いくらですか?」

と聞いてみた。ホテルで呼んでくれるタクシーならきっと正規タクシーだし、値段も正規料金だろうと思い込んでいた。
しかし、実際に、ホテルのフロント係りが答えた料金は、

フロント係:「50000Rp(500円)です」

sayuri:「・・・・え?」

なんでぼったくりタクシーおじさんより高いの?
正規タクシーなら50円くらいで2kmくらいは走ってくれるって本に書いてあったのに!?
ホテルで頼むと中間料金取られるとか???

などと頭がぐるぐるしておりました。
そして、5秒くらい呆然として言葉を失っていると、フロント係りが、

フロント係:「じゃあ、35000Rp(350円)」

と値段を下げてくるではありませんか。
あぁ・・・、ホテルでもまずぼったくってくるのね。ホテルで頼めば安心なんて思っていた私が馬鹿だった・・・。

そして、私はなんだか疲れて、

sayuri:「それでいいです・・・」

というと、ホテルのフロントの内側にいたおじさん(ホテルの人だと思っていた)が、突然フロントから出てきて、

「さあ、こっちよ〜」

とホテルの前に止めてある自家用車へ私を案内。あぁ、フロント係りとおじさんはグルなのね・・・。ていうか、ホテルの従業員じゃない人をフロントに入れてていいんだ!?
実際、このおじさんは、この後、通りに出て「タクシー、タクシーどう?のって〜?」と客引きをしていたので、ホテルの従業員なはずはありません。

スーパーへ行く道の途中でも、このおじさんは、

「スーパーに行ったあと遠くの観光地に連れて行くよ、2000円だよ、安いよ〜。この後どこいくの〜」

面倒くさくなった私は、

sayuri:「スーパー行ったらホテル帰って休みます」

といって、しつこい勧誘を断った。
「Delta Dewata(デルタ デワタ)」を紹介してあったブログがあったのでリンクをしておきます(こちら)。

スーパーへ着いて、中へ入るも、店にはヨーロッパやアメリカ、日本、中国などの外国製品ばかりが並べられ、バリっぽいものはフルーツくらいなものだった。

スーパーへ行ったら、バリっぽい物が正規料金で売られているだろうと思っていたが、とんだ思い違いだった。
これが、国力の差なのだろう。日本のスーパーには輸入食品に比べて日本社製の物が圧倒的に多い。それは、アメリカやドイツやフランスなどでも同じだ。しかし、自国で海外よりも良い製品を作る環境がまだ整っていないインドネシアのような国では、海外から輸入した既製品に頼るしかない。自社ブランドのようなものがほとんどないのだ。

一通り、店の品物を見て回ったけれども、バリのお土産にできそうなお茶や食品だなと思っても裏をみると、「オランダ製」だったり「ドイツ製」だったりする。で、結局、インドネシア料理についてくるレッドライスと黒米らしきものを購入。


ホテルまで歩くと遠いのでタクシーを使いたいところだが、正規タクシーはこの町では滅多に出くわさない。そして、無法にタクシー業務をやっているおじさんと値段交渉に何分もかけるのは慣れていない私にとってはしんどい作業だ。

スーパーを出て、帰り道を歩いていると、やはりタクシーおじさんに捕まる。

タクシーおじさん:「タクシーのって〜、安いよ〜、どこまでいくの〜?」
sayuri:「○○ホテルまで」
タクシーおじさん:「じゃあ、400円ね〜」
sayuri:「200円」
タクシーおじさん:「だめ〜、安すぎる〜、350円」
sayuri:(ムカっ!安すぎるはずないじゃん!正規料金50円だろ!)「200円。これで終わり。それ以外ならいらない。さよなら

といって歩き始めた。すると、おじさんは慌てて走ってきて、

タクシーおじさん:「200円でOK,OK〜、のって〜」

とこれまでの交渉最短時間でタクシーに乗せてもらえることになった。

ホテルに着いて、一休みしたあとは、モンキーフォーレスト通り(Jalan Monkey Forest)にあるcafeで昼食をいただく。
概観が洋風だったので、少し怪しいと思っていたが、予感は的中。

元はスパイシーなはずのバリ料理を注文したのだが、全く辛くなく、気持ち悪いお味・・・。
確かに白人はスパイシーなの苦手ですよ。でも、だからって、この味付けはないでしょ・・・という感じ。

いったんホテルに戻って片側が滝になっているプールサイドでゆったりすることに。
しかし、このプール、どうも塩素が強い気がする。
プールに入って少しすると皮膚がかゆくなってきて、皮膚から塩素臭がしている気もする・・・。
ちゃんと、塩素濃度守っているのか、ちょっと不安なので、プールから上がるとすぐに真水で洗い流すことに。

夜は、バリ舞踊の花形である「レゴンダンス」を観るべく再び町へ繰り出す。
この日はウブドの王宮であるサレン・アグン宮殿(Pri Saren Agung)でレゴンダンスが披露されるというので、宮殿まで歩いていると、さっそく、何かを売ろうとするおじいさんに捕まる。

ぐいぐい押し付けてくるパンフレットらしきものを見ると、レゴンダンスのパンフレットのようだ。

sayuri:「レゴンダンスのパンフレット?」
と英語で聞くと、おじいさんはうなずいている。このおじいさんはバリ人には珍しく英語が堪能ではない。
ま、パンフレットをもらうだけならいいかと思って、

sayuri:「ありがとう。このパンフレットもらうね」

とって歩きはじめると、おじいさんは大慌てで私の後を付いてきて、何かを訴えている。

ん?

立ち止まって、おじいさんの身振り手振りで言いたいことを理解しようとする。
どうやら、私がただのダンスのパンフレットだと思っていたものは、王宮のダンスチケットが付いている。


あ〜、だから、焦っていたのね〜。


ま、王宮でダンスを観ようと思っていたし、ダンスチケットは正規料金(800円ほど)だったので、結局このおじいいさんから買うことにした。

王宮に着くと、野外会場でありながら昨日見たケチャダンス広場よりも豪華絢爛で照明もばっちり。
ん〜、楽しみ。

(トペン・アルサ・ウィジャヤの一幕-TARI TOPENG ARSA WIJAYA-)




見とれてしまうほど完成度の高い舞踊が多い。あまり高画質ではないけど、何個かのダンスの動画を撮ってみたので、興味のある方はみてみてください。

注)ダブルクリックすると高解像度の動画が見れます。
(レゴンダンスといえばこれ!といった感じの女性の群舞)


(すごく上手いなぁと思った女性一人で踊る舞踊)


(男性が女性を肩車したままで踊るドキドキな踊り)


楽器演奏とダンスをあわせて9演目、たっぷり一時間半の上演でレゴンダンスを満喫しました。

夕食はやっぱり昨日のLADA Warungでいただきました。

バリ四日目に続く