コツブキンエノコロ
今夜は私の住んでいるところでは、すごい雷雨で、計5回も停電になりました。
今年、最多記録です^^;。
雷がゴロゴロいうたびに、うちの2匹は小さな声で、「グルグル」と抗議しておりました。でも、雷が近くに落ちたときは、無言・・・。本当に怖い時は、誰しも無言になるものなのかしら。
最近、エノコロ系の植物ばっかり紹介している気がします。本当に種類が多くて奥が深い毛虫状草だということが分かりました。
家の近所を散歩中、エノコログサっぽい雰囲気をもっていて、穂がエノコログサやアキノエノコログサに比べて細いものを見つけました。穂の色が紫っぽいような茶色っぽいような感じで、少し穂先が垂れているものもありました。
穂をよく見ると、紫っぽく見えるのは、穂自体の色ではなく、芒の色が紫っぽいからであることがわかります。芒の色は、根元のほうは緑で、途中から紫っぽくなっています。
エノコロの仲間は、下の表のような葉の特徴があります。
葉の特徴 | |
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キンエノコロとコツブキンエノコロ | 葉の表面はざらっとしているのだが、葉の裏面はつるっと滑らか |
アキノエノコログサ | 葉の表面に細かい毛が密生しているので触るとふわっとしている |
エノコログサ | 葉の両面に毛はなく、つるっとしていて薄い |
今回見つけたエノコロは、葉の表面はざらっとしていますが、葉の裏面はつるっと滑らかです。
このことから、この植物は、キンエノコロかコツブキンエノコロのどちらかだろうと予想をつけました。
コツブキンエノコロとキンエノコロを区別するには、小穂を見れば分かるようです。
芒の色 | 小穂[穂の中のつぶつぶ]の長さ | 穂の幅(芒以外) | |
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コツブキンエノコロ | 淡黄褐色〜黄金色〜紫褐色 | 2.2〜2.8mm | 5-6mm |
キンエノコロ | 黄金色 | 3〜3.5mm | 7-9mm |
芒の色は黄金色というより、褐色っぽい。しかも、小穂の長さを測ってみると、2.5〜2.8mmだったので、これはコツブキンエノコロのようです。
- 和名 コツブキンエノコロ
- 学名 Setaria pallide-fusca(イネ科エノコログサ属)
- 開花時期 8-10月
- 自生場所 全国の畑地、道端、庭など
- 丈 30-60cm
- 近縁種 キンエノコロ(span style="font-style:italic;">Setaria glauca)
- メモ
コツブキンエノコロは、キンエノコロと近縁であるが、種内変異ではなく、一応別種の扱いになっているようです。
キンエノコロに比べて穂の粒[つぶ]が小さいという意味から、「コツブキンエノコロ」とよばれるようになったのだと思われる。
(穂のアップ:開花中だったので、穂から葯や柱頭が飛び出しています)
近い場所にエノコログサも生えていました。左がコツブキンエノコロ、 右がエノコログサです。
プクとモリに味見してもらいましたが、写真は撮り忘れ・・・・。
エノコロ系の葉はどれも好評ですが、穂はすべて不人気です。
コツブキンエオノコロの
プク&モリ評価 ★★★★☆(4点)
関係ないですが、今日はモリの目が大きく見える写真が撮れたのでアップしちゃいます。
普段のモリは、目をぱっちり開かない時が多いので(やる気がないのか!?)、こういう写真が撮れるのは珍しいんです。