オニウシノケグサ(イネ科ウシノケグサ属)

近所の雑草パラダイス(記事はこちら)に、牧草植物ウシノケグサらしき野草が大量に生えています。

丈1mくらいで結構大きい群落を見つけました。う〜ん、引きの写真で見ると分かりにくい。(他の写真リンク)

(道路わきにもあります。背が高いので、ニョキっと飛び出ています)

(若い穂:まだ穂が開ききっていなくて線状です。大きさといい形といいイネの穂に似ている印象です。色は緑ですが)

(成熟した穂:穂がパアっと横に開いています)


(開花中の穂:小穂から葯などがぶら下がっています)


この草はウシノケグサか、それに近縁のオニウシノケグサか、これらは野外でよく雑種もできてしまうほど近縁なので判別するのが結構困難です。

  • 和名     オニウシノケグサ(トールフェスク:Tall fescue)
  • 学名     Festuca arundinacea (イネ科ウシノケグサ属)
  • 開花時期   6〜8月
  • 類縁種    ヒロハウシノケグサ(芒がないのが多い・葉耳のふちに毛がある)、または、その雑種
  • 自生場所   全国の道端、空き地など
  • 丈      40−180cm
  • メモ     ヨーロッパ原産の牧草であり、現在では法面の緑化などに使われるために広く野生化している
  • 和名     ヒロハウシノケグサ
  • 学名     Festuca elatior (イネ科ウシノケグサ属)
  • 開花時期   6〜8月
  • 類縁種    オニウシノケグサ(芒があることが多い・葉耳のふちに毛がない)、または、その雑種
  • 自生場所   全国の道端、空き地など
  • 丈      30−100cm
  • メモ     ヨーロッパ原産の牧草であり、現在では法面の緑化などに使われるために広く野生化している


どちらも牧草用に輸入された外来種で、現在でも牛などの牧草に利用されています。
第二次大戦後、両種の交配種と考えられるものが、砂防用・緑化用として植えられ、野生化しているので、両種の中間型も多く、区別が困難なことが多いらしい。

ですが、敢えてどちらの形質なのかと区別するなら、




1.穂の芒[のぎ]があるかないか(オニウシノケグサ=芒あり、ヒロハウシノケ=芒なし)
2.葉耳のふちに毛があるかないか(オニ=毛がある、ヒロハ=毛がない、葉耳とは葉の生えている根元のこと
3.丈が人の大きさくらいあるものはオニウシノケか雑種



という感じでしょうか。




まず1.チェックポイント芒[のぎ]!!

ありました。てことはオニウシノケグサか雑種?




チェックポイント2!!
葉耳のふちに毛??採集してきてから時間がたっていて、こんなところの毛、確認不可・・・(涙)。
今度、生えているやつをルーペで見てみます。




チェックポイント3!!
丈。今回は1mでした。どちらも(雑種も含めて)範囲内・・・。

ということで、今回採集したのはオニウシノケグサか雑種かな?


話は逸れましたが、肝心要のモルモットにとって美味しいかどうか。どちらも、牧草として利用されている植物なので、美味しいでしょうけど・・・。
では、早速、プク&モリさん、いってみましょうか。

(オニウシノケグサを食べるモルモット動画)

結果。好きでした。とても。

ウシノケグサのプク&モリ評価
★★★★☆(4点)
イタリアンライグラスよりは好きではなさそうだったので、1点減らしてみました。