シナダレスズメガヤ(イネ科スズメガヤ属)
先週末、G君と家の近くの線路沿いを歩いていたら、その斜面に気になるイネ科雑草が生えていた。
私が写真を撮っていると(G君はモリを抱っこしていたので、ポケっとしていました)、通りがかった犬を連れたおじさんがG君に話しかけている。
そのおじさんは地元の方らしく、G君と植物の事を話している。
「15年くらい前に、この斜面(私が写真を撮っていたところ)には土が流れないように外来種の植物を何種類か植えたんだよ。オーチャードグラスやウィーピング・ラブグラス、トールフェスクなんかをね」
「これは、ウィーピング・ラブグラスってやつだよ。和名はちょっと分からないけど」
と私が写真を撮っていた植物についても教えてくれた。
(私が撮っていた植物:ウィーピング・ラブグラスの群生。まだ花序が完全には展開していません)
家に戻って、いろいろ調べていみると、この植物はおじさんが言っていたとおりウィーピング・ラブグラス(シナダレスズメガヤ)という外来種だということがわかった。
(シナダレスズメガヤの穂:まだ若い穂なので開いていない)
(これは、もう少し成熟した穂。ちょっと開きかかっていて。これがもっと開くと穂がシナダレているように見える)
- 和名 シナダレスズメガヤ(ウィーピング・ラブグラス)[別名:セイタカカゼクサ]
- 学名 Eragrostis curvula(イネ科スズメガヤ属)
- 開花時期 7〜9月
- 自生場所 全国の道端、空き地、斜面など
- 丈 60−120cm
- 特徴 先はやや垂れ、紫色を帯びた穂を多数つける
- メモ 南アフリカ原産。1959年に導入され、高速道路、がけ、斜面での土砂崩れ防止に利用されている。
シナダレスズメガヤは乾燥に強いらしい。
斜面に植えられるときは、複数の種類を混合して植えられることが一般的であるという。特に、オニウシノケグサと混合して植えられた場合、乾燥する悪い土地ではシナダレスズメガヤが、肥沃な土地ではオニウシノケグサが優勢となるそうだ。
たしかに、近くにオニウシノケグサも生えている〜。どちらも同じぐらいの数だったので、土地としては特に良くも悪くもないってことかな。
美味しそうなところを2本ほど家に持ち帰って、プク&モリに味見してもらいました。
イネ科なので当然のごとく葉と茎はモリモリ美味しそうに食べますが、穂はあまり好きではなさそうでした。
プク&モリ評価
★★☆☆☆(2点)