コバンソウ(イネ科コバンゾウ属)

この時期、道を歩いていると、よく見るコバンソウ
うちの近くにもどっちゃりとありました。
(これは穂がまだ若くて緑です)



(穂が成熟して黄色っぽくなっている群生もありました。ちなみに、これは駐車場のフェンスのところです)



(穂を拡大するとこんな感じ)

穂はちょっと虫を連想させます(笑。
しかも、触るとカサカサと音を立てるので、ますます何かの抜け殻を連想しちゃいます。

  • 和名   コバンソウ(別名:タワラムギ)
  • 学名   Briza maxima (イネ科チガヤ属)
  • 類似種  ヒメコバンソウ(ヒメコバンソウの穂はより小型)
  • 時期   5−7月
  • 自生場所 全国の各地の道路沿いの草地など
  • 丈    15−30cm
  • メモ   ヨーロッパ原産で、穂の形が面白いことから観賞用に栽培されていたが、現在では野生化して群落を作っている。

類似種では唯一ヒメコバンソウがありますが、ヒメコバンソウの小穂はかなり小粒で5mmくらいで、全体の感じも違います(写真リンク)

では、コバンソウには草食動物にとって悪い成分などは入っていないので、プク&モリに試食してもらいました。
モリは葉や茎は食べますが、穂を絶対に食べず、プクは気にせず全部食べていました。
コバンソウ試食動画)

コバンソウ
プク&モリ評価
★★☆☆☆(2点:やはり牧草用ではないので穂がおいしくないのでしょうか)

今日はお天気が良いので、野草探索に行こうかな〜。
近所の公園も生牧草パラダイス状態だからな・・・(田舎ゆえ)。

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チモシー(イネ科アワガエリ属)

今日は真昼間に、田んぼのほとりを歩いていたら、見つけました。
周りの植物を比べると、ひときわ大きい



チモシー様を!!



(チモシーの群生:丈は120cmほどで、人の肩くらいまで大きく育っていました)


(穂:この穂はまだ若いので、葯や柱頭が出ていない)

(穂:この穂は成熟しており、、白い葯や柱頭が出ている。これが原因の花粉症の方も多いそうです)

  • 和名     チモシー(オオアワガエリ)
  • 学名     Phleum pratense(イネ科アワガエリ属)
  • 類似種    アワガエリ(穂の先に芒[のぎ]なし。チモシーは多年草だが、アワガエリは一年草
  • 開花時期   5〜8月
  • 自生場所   全国の道端、空き地など
  • 丈      50−120cm
  • 特徴     明治初期に牧草として輸入され、その後、広く野生化し。日本在来種のアワガエリより多い。多年草



チモシーに見た目が似ているものには日本在来種の「アワガエリ」があります。

  • 和名     アワガエリ
  • 学名     Phleum paniculatum(イネ科アワガエリ属)
  • 類似種    オオアワガエリ(大きい。そして芒[のぎ]有)
  • 開花時期   5〜8月
  • 自生場所   全国の道端、空き地など
  • 丈      25−50cm
  • 特徴     チモシーの野生化に伴い、数が減少。


オオアワガエリ(チモシー)とアワガエリの違いは

1.穂の先の芒[のぎ](チモシー=2mmほどの有,アワガエリ=芒無し)

2.大きさ(チモシー=50-120cm, アワガエリ=25-50cm)


の2点でだいたい区別できます。
今回のは120cmくらいでしたので、オオアワガエリの、それも、よく成長したものでした。
芒[のぎ]は2mmもありませんでしたが、1mmくらいはありました(写真だとよくみえません)。


チモシーで花粉症になられてしまう方も多いようです。

なんと、SANTEN製薬の以下のHPによると、

イネ科植物の中で花粉症の原因となるものは、繁茂度と花粉飛散量から、まずカモガヤ、次いでオオアワガエリ、ハルガヤなどがあげられます。

http://www.santen.co.jp/al/al_ine2.html



イネ科花粉症の中で凶悪度(?)は、オーチャードグラス(カモガヤ)に次いでオオアワガエリ(チモシー)が2位!?



オーチャードグラス(カモガヤ)については、前に記事にしたけど(記事はこちら)、モルモットの好きな牧草って花粉症の原因になることが多いようだ。

オーチャードグラス(カモガヤ)もチモシー(オオアワガエリ)も、そもそも、日本には存在しなかった植物。
もともと日本になかった外来種というのは、在来種に比べて大繁殖する可能性が多いからなんだろうけど。


さぁ、花粉症の方のためにも、たくさん刈っていこうっと(気休めだけど)。




(さっそくG君に鎌で刈ってもらって、チモシー 一番刈りをお持ち帰り。茎は硬く太く、ハサミでは歯が立たなそうです。)




(持ち帰るとプクがまたソワソワと生チモシーの周りをグルグルしています。家に持ち帰るとその大きさが際立ちます)

(どうしてもチモシーの傍から離れないプク)




チモシー(オオアワガエリ)の
プク&モリ評価
★★★★★(5点:予想通り、大大大好きって感じでした)

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